ライナーノーツ「大平安狂時代 〜柄流蛇に導かれし者〜」

あとがき

「平安時代って困ったら何でも怪異だ何だと理由付けてて、怪物出ても抵抗一切無いんじゃない？」
「陰陽師とか普通に重宝されてそうだし。」という所からスタート。

不法投棄の面子から多少のアイデアを貰いつつ、1ヶ月弱で書き上げた割には満足してます。ただ俺には、平安の知識が書院造くらいしか無いので、大平安時代という似て非なる設定に逃げました。なのでKP次第では、○Padとか出ても可笑しくないかもしれない。（ところで書院造は室町時代やぞ。by 窓宮吉）

神格は、疫病に関連するバオート・ズッカ＝モッグとハスターリクが登場します。
最初は1体の予定でしたが、上手い事いかんかったので2体です。大盛りです。

呪文は中島の脳内で作られたオリジナルですが、上手い事改変して貰っても良いです。
〈障壁〉〈分配〉〈易学〉がめちゃつよです。めちゃめちゃツヨってるッ！ -What A STRONG we are!-

NPCに関して

萬燈法師（まんどうほうし）
探索者たちを見下す横暴な態度の人物です。関西弁で話します。初めと終わりにのみ登場するので、強烈な印象を与えて下さい。（例えるなら勇次郎とか。）もし探索者が反抗するようなら強大な術でも披露してやりましょう。

好経（よしつね）
所謂お助けキャラです。要所要所で助言や助力をしてくれます。ただし、探索者の事よりも、自らの利益を考えての行動に近いです。探索者には呆れた感じで接して下さい。テストセッションでは、変化して現れたり、探索者を呪文で抑え付けたりして強さを表すと効果的でした。

鴨（かも）忠根木（ただねぎ）
鴨さん。名門の出にありながら落ち零れと揶揄される現状と、自らが信じる陰陽道の正義とで板挟みにされた人物です。その為、思ったより感情的に振る舞います。2度目の登場で戦闘する際は、軽率な探索者を毛嫌いしているので、〈説得〉等の効果は受けない様にして下さい。また、一度強烈な攻撃を披露すると、好経の「甘く見るな。」という言葉通り、馬鹿にしていたが強いという印象が出てGOOD。（先制の〈障壁 (呪文)〉→ SAN値-6の〈倍化 (呪文)〉→ +3ダメージの〈冷却 (呪文)〉）

鬼人（きじん）僧願（そうがん）
例に洩れず、好意的な人物が実は無茶悪いヤツという、俺のシナリオで本当に頻度の高いタイプの悪役です。ヘラヘラしてますが、総願なりの陰陽師に対する考えや信念を持っているので、萬燈よりも立派に見える様に心掛けましょう。探索者を初めて褒める人物でもあるので、「まともに褒められたのは今までで初めてです。」と印象付けると良いです。最後の戦闘の際は、成る丈ヘラヘラしたまま戦うロールをしてみて下さい。テストセッションでは、分身と手を繋いでグルグル回ってダーレだ！ってしました。そういう奴です。

尾奈元（おなもとの）棒陳（ぼうちん）
探索者を振り回す狂言回しです。一人称は麻呂。プライドと虚栄心が強くて必死なロールをしてみて下さい。最後こそ反省するものの、それまでは私利私欲バチバチです。因みにSIZは9です。また、最後の戦闘の際、境内で〈浮遊 (呪文)〉を使用するとコイツが浮き上がります。是非武器として活躍させてあげましょう。

KPをされる方へ

お得意の一本道かつ超絶パワー系シナリオです。攻撃は受けて倍で返すキーパリングを心掛けてみて下さい。
当シナリオを回そうと思う方は重篤な方なので大丈夫とは思いますが…遊ぶ相手は良く選んで下さいね。これ俺のシナリオ全般に言える事です。随分昔、友達と険悪になったとDMでクレーム頂きましたが、一切受け付けません。マッチングは上手くやって下さい、楽しめる人は楽しいって口だと思いますので。

さて置き、前半は貴族と戯れたり、薬を吸ったり、独楽ぶつけで遊んだりして下さい。後半はジェットコースターでシリアス寄りになります。貴族や他の陰陽師がそこかしこで祈祷してても雰囲気出そうです。

貴族は身分の低い者を見下し、貧民はそうした貴族を憎み、庶民は現状を変える気すらない。そんな世界観です。
この「庶民は一切、蚊帳の外」を演出するのが難しいかもしれません。貧民同様に反乱を企てる勢力が居ても良いと思います。

呪文に関しては、戦闘で薙ぎ倒す肝なので、しっかり使って貰いましょう。また、探索や遊びに使って貰っても構いません。ただし、SAN値等が減少するので、頻度次第では回復アイテムを用意する等の工夫が必要です。以下は例です。

• お店に怪しい粉とかを販売する。〈値切り〉有効。（金銭の概念は殆ど無いので物々交換。）
• 萬燈の家から〈幸運〉や〈隠す〉等で交換品を盗む。（失敗時は、好経からSAN値減少のペナルティ。）
• NPCから回復アイテムを渡して貰う。　等々…

以上です。困った事、質問については中島までよろしくお願いします。