ライナーノーツ「豚人間のとんかつ屋さん」

あとがき

今シナリオは、豚人間使いたいなぁ…という単純な動機から作り始めました。
で、豚人間は時空の不安定を感知して…ってので、アドゥムブラリと捜し求めるものを次元絡みでくっ付けてシナリオを書いてます。ただ、シナリオ上で語る事はしてないので裏設定として置かして貰ってます。

今回、探索者たちは巻き込まれるだけで自発的に戦いはしません。豚人間が捜し求めるものを倒すのはさて置き、動機付けに悩み、困った時の子供を巻き込むパターンに落ち着いてしまいました。そこを補うのは、ある種接着剤の魔法陣になってます。けれど同時に、魔法陣という単語に入れ込み過ぎたかもと多少反省もしてます。

作中の魔法陣を描く件は、自身の体験に基づいています。小中学生の頃、当時はNARUTOがバチバチに流行っていた時期でした。漫画やアニメを観ていた連中は、口寄せやら火遁豪火球やらの印を空で結べる奴が多く、今作ではコレを魔法少女の魔法陣に置き換えた格好になっています。そういやポッターも人気だったから、呪文の名前覚えてる奴とかそんなん一杯あったな。

（ちなみに、魔法陣は吉田に対して多少ダメージを与えています。落書きを消す様に強く言ったり、自身で消したり、頭痛持ちの理由はコレです。）

ついでに図書館で登場する世界征服の本、これも小学生の頃、図書室にあった謎の怪談本を参考にしました。名前は忘れてしまいましたが、先生はスコープで覗くと実は妖怪…みたいな本が何冊か置いてあった記憶から来てます。

NPCに関して

豚人間のポルク。基本的なイメージはあの紅の豚を想像してロールプレイして貰えたらと思います。無愛想な印象だけど話し掛ければちゃんと答えます。話を振られた際は子供でも子供扱いせずに振る舞うと良いかもしれません。

悪役の吉田。とにかく明るく善良な先生を演じ続けます。こちらは反対に、子供扱いする様に話をすると良いかもしれません。ポルクとの対比になるしね。終盤、探索者を投獄する際も同じテンションで明るいけれど、探索者の扱いや牢の閉め方が乱暴だと恐怖感が増すと思います。（テストセッションで同様に振る舞った所、効果的でした。）

クラスメイトの野田。こちらは、よく在るいじめっ子を想像して貰えたら良いかな。

総菜屋の川島に関しては自由です。催眠術を掛ける件、実は一番最初に書いたものの設定だけが捨て置かれ、テストセッションの際には、「催眠術を掛ける」とだけダイイング・メッセージの様に残っており困惑しました。現在は、催眠術により野田は清音が好きだという本音を吐露してしまう、という設定を追加してあります。好きの裏返しでいじめてしまうとかなんとか。牢に居る時、彼女を勇気付けていたのは、案外野田かもしれませんね。

KPをされる方へ

回しとしては、基本的に一本道のシナリオなのでそこまで困る事は無いと思います。戦闘も一切ないので処理も簡単ですし、無茶苦茶な設定のNPCもいないので。

一点、最後のドカン山にて魔法陣を描き直していく件は、管理が面倒かもしれません。行動失敗でペナルティを数値1追加、くらいの処理にすると良いと思います。後は（探索箇所に到着したら目星→魔法陣を発見して描き直す→ペナルティを数値1追加→次の探索箇所へ→）の繰り返しです。一本道が過ぎるので、探索者たちに手伝って貰う…くらいのパートです。緩やかな気持ちでプレイして貰いましょう。

ここぞというタイミングにイベント・幸運判定をKPの判断で差し込みましょう。書き方が読み取りにくいかも知れませんが上手い事やって下さい。勿論、もっと複雑にしても良いし、イベントや探索者が取れる行動を考えて追加しても良いです。

以上です。困った事、質問については中島までよろしくお願いします。